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「強み」を活かし、「脱ひきこもり」へと導く 引きこもり訪問支援

訪問支援(家庭訪問)

一般社団法人ストレングス協会が行う訪問支援(家庭訪問)は、主に10代・ 20代を対象に、近年アメリカを中心に生まれた新しい心理学であるポジティブサイコロジーの理論を応用したコーチングによる支援です。「弱み」や「欠点」を修理する従来のカウンセリングとは異なり、ストレングス協会が訪問時に行うポジティブサイコロジーコーチング(PPC)はお子様の「強み」にフォーカスします。また不登校やひきこもりの若者を抱える親御様にも10代・20代の年齢に合わせたコミュニケーションの取り方を積極的にご助言させて頂きます。

対象年齢(10代・20代)

  • 中学・高校生の不登校(傾向)のお子様
  • 大学生のひきこもり(傾向)のお子様
  • 学校中退・卒業後のひきこもり(傾向)のお子様
  • 就活失敗・退職後のひきこもり(傾向)のお子様
  • 東京都武蔵野市より片道1.5時間圏内にお住まいのお子様

「強み」にフォーカス

<従来のカウンセリング>
  • 不登校・ひきこもりの「弱み」に焦点を置く
  • その子たちは「問題のある患者」として扱われることになる
  • 「自分はダメなんだ」という心のチリがどんどん蓄積され症状は悪化する
<ストレングス協会の訪問支援>
  • 不登校・ひきこもりの「強み」に焦点をおく
  • その子たちと強みをもつ「一人の人間」として向き合う
  • 本来備わっている「強み」を活かすことで自然とひきこもり状態から一歩前へと歩み出す

訪問支援をご依頼される主な理由

<お子様のニーズ>
  • 将来、どうすればいいのかわからない・・・
  • このままじゃ駄目なことはわかってるけど・・・
  • もう親に本音で話せるような状況じゃないし・・・
  • 自分の駄目なところばかりに目が行き、自信がもてない・・・
  • どうしてもネガティブに色んなことを考えてしまう・・・
<親御様のニーズ>
  • 将来のことを尋ねても何も答えが返ってこない・・・
  • 家族だけでは今の状況を解決できない・・・
  • 見守ってきたけれど、時間ばかりが過ぎていくだけ・・・
  • 第三者の人と話すことで、視野を拡げてほしい・・・
  • 心療内科に連れて行ったけれど、数回で止めてしまい、家に来てほしい・・・

訪問支援の概要*1

訪問回数 内容
お試し訪問   信頼関係づくり
ご入会  
1回目 心の整え方
2回目 「強み」の発見
3回目 「強み」テスト*2
4回目 「強み」の活用
5回目*3 アクションプラン作成

*1 お子様の状況に応じてカスタマイズする可能性があります。
*2 VIA徳性の強み調査、クリフトンストレングス® (米国ギャラップ社)
*3 5回目以降の継続支援について、下記をご参照ください。

訪問支援の内容

  • お子様への訪問面談 (90~120分/回)※訪問支援は5回セットを推奨しています。
  • 保護者様へのご報告・相談
  • 強み診断テスト受検と結果レポート説明
  • 次回までのホームワークの実施・提出

【訪問面談】

お子様へのコーチングはご自宅にて約1~2週間間隔で行います。お子様とのセッション後は毎回、親御様にご報告し、お悩みごともお伺いします。ストレングス協会のアプローチは従来の原因を特定して治療するアプローチではないため、親御様もお子様の「良い部分」にフォーカスされることが不登校・若者ひきこもり支援のカギとなります。(参考:コラム「ひきこもりを支える保護者の方へ」

【ホームワーク】

次回面談までの間にホームワークがあります。このホームワークは科学的に実証されたポジティブサイコロジー(参考:コラム「心理学の歴史」)のワークを用いて実施します。

お試し訪問

お試し訪問では、コーチとお子様の信頼関係づくりを目的としています。お子様の現状を把握するとともに、10代・20代のお子様の趣味や没頭した経験などを伺い、彼らがもつ「強み」を特定する上で必要な情報を伺っていきます。またコーチはポジティブサイコロジーの考え方を教え、お子様が今後、取り組みたいかどうかを判断して頂きます。お子様とのセッション後、親御様に報告させて頂きます。

1回目:心の整え方

お子様が訪問支援に取り組むことに同意した場合、ご入会後に1回目のコーチングセッションをご自宅にて行います。初回はネガティブになりがちな時に使える「心の整え方」をお子様に教えていきます。具体的には、科学的に実証されたマインドフルネスや脱フュージョンと呼ばれるスキルです。このスキルを学ぶことで、お子様はネガティブになりやすい「思い込み」を観察できるようになっていきます。また信頼関係を築くために、お子様のお話を聴きながら、「強み」の原石を探っていきます。ホームワークとして、「1日の終わりに良かったことを3つ書く」というポジティブサイコロジーのエクササイズを行ってもらいます。

2回目:「強み」の発見

前回の復習をした後に、「3つ良かったことを書く」ホームワークを振り返ります。お子様は「なぜ自分がこれを『良かったこと』として挙げたのか」という理由を考えることで自己理解を深めていきます。その後、コーチはこれまでの会話の中で見出したお子様特有の「強み」について、お子様と話し合っていきます。これまで自分のダメな部分ばかりを見ていたお子様にとって、自分のプラス面を知るキッカケをつくります。また、お子様のレジリエンス(折れない心)を育むために、「楽観性」のトレーニングを行います。ホームワークとして、「3つ良かったことを書く」エクササイズとマインドフルネスの継続と次回までに「強み診断テスト」をオンライン上で受検して頂きます。

3回目:強み診断テストの解説

前回の復習とホームワークの確認をした後に、コーチはお子様に「強み診断テスト」の結果を解説していきます。この「強み診断テスト」は「ポジティブサイコロジーの祖父」と呼ばれる故ドナルド・クリフトン博士(元米国ギャラップ社CEO、ネブラスカ大学心理学部教授)が開発したアセスメントツールで、お子様の「強み」の原石を特定します。(参考:コラム「『強み』アプローチの科学的根拠とは?」)テスト結果を理解する中で自分自身の「強み」が過去にどのように機能していたのかを認識しはじめ、自分自身に対する深い洞察を得ることができます。ホームワークとして、「3つ良かったことを書く」とマインドフルネスの継続、また自分自身の「強み」が日常生活でどのように機能しているかを観察してもらいます。

4回目:「強み」の活かし方

前回の復習をした後に、お子様は自分自身の「強み」の活かし方を学んでいきます。自己理解を深めるセッションであり、自分はどのような状況で「水を得た魚」のようになるのか、「陸に上がった魚」になってしまうのかを自分自身の「強み」をもとに考えていきます。このプロセスを通して、お子様は自分自身の良い部分と気をつけるべき部分を認識することができるようになります。ホームワークとして、「3つ良かったことを書く」エクササイズとマインドフルネスの継続、また自分自身の「強み」をもとに今後どのような人生を送りたいのかを考え始めて頂きます。自分の欠点ばかりをみて将来の展望を考えても何も見えてきませんが、自分の「強み」をもとに将来を考え始めると異なる景色がみえてきます。

5回目:アクションプラン作成

前回の復習をした後に、ポジティブサイコロジーの「希望」に関する知見をもとに、将来の展望について話し合います。そして、将来の展望を見据えた上で踏むべき、次の具体的なアクションについてお子様の「強み」をもとに計画していきます。ホームワークとして、「3つ良かったことを書く」エクササイズとマインドフルネスを継続します。またコーチングセッションで作成したアクションの実行を試みます。

5回目以降

5回目以降、継続支援をご希望の場合は継続支援が可能です。5回目以降は、お子様の「強み」をさらに深掘りする形で進めていきます。この時点でお子様は自己理解が非常に進んでいるため、コーチは新しい考え方を教えるよりも、よりお子様特有の「強み」に合った形で適切な質問をしていき、お子様本人が自ら考え、自立して行動していけるよう促していきます。このプロセスを通して、お子様は自分自身の判断や行動に自信を持つことができるようになり、転んでも自分で立ち上がることができるようになっていきます。また親御様にはお子様とのセッション内容をご報告させて頂いた後、親御様に対しても「強み」に合った質問をさせて頂き、親御様ご自身が自ら考え、お子様に適切なサポートができるように導いて参ります。

※これまでのケースでは、平均的に面談回数は7~10回程度です。ポジティブサイコロジーコーチング(PPC)が完璧に合致するお子様は過去のひきこもり歴に関わらず4~5回でひきこもり状態から前に歩み始めるケースもよくあります。一方、ひきこもり状態から前に進み出しても継続サポートしてほしいというご要望で15回の面談を時間をかけて実施したケースもございます。5回目以降に関して、お子様に合わせて個別でのご対応をさせて頂きますので、お気軽にご相談ください。

お子様のニーズに合わせた個別対応

お子様一人一人の「強み」が異なれば、「脱ひきこもり」の道のりもゴールも様々です。ストレングス協会では必要に応じて、お子様から出てきたニーズに合わせて、個別の対応もさせて頂いております。ご自宅での面談だけでなく、ハローワークに一緒に伺ったり、担任の先生との面談に付き添ったり、NPO団体のボランティア活動に一緒に参加したり、興味のある職業で働く人にインタビューをしに行ったり、復学先の大学のキャンパス内で面談をしたりと、その時々のニーズに合わせて、柔軟にご対応させて頂いております。

 

「強み」を活かし、前に歩み出した生徒の声

訪問支援をお子様が受けた親御様のお声

今週金曜日の始業式に、〇〇高校に入ってから初めて学校に行きました。そして昨日も初めて朝から17時まで居て帰ってきました。さすがに本人も疲れたようですぐに寝ていました。昨年の今頃、自殺未遂を試み病院を訪ね歩き絶望感に打ちひしがれていたのがウソのようです。本当にありがとうございます。

松隈先生は過去の嫌な出来事には、子どもが言いたくない時、ほとんど触れないのでそれも良いのかもしれないと思います。本人も具体的なアドバイスが貰えるから良いと言っており、親である私に話さないことも先生には話せるようです。

息子に継続するかどうかを伺った際、「松隈先生と面談すると何が変わるの?」と聞いてみたところ、「不思議なんだよ。なにかを指示されてるわけでもないのに、自分で自分の悩み事の解決策が見つかっていくんだよ。自分で見つけて自分で決めるから、納得して実行できるんだよ。」と言っておりました。理路整然と話す息子を見て、成長を感じるとともに、少しずつ新しいフェーズに入ってきていることを感じています。

入会までの流れ

  • STEP 1

    ご相談内容をメールにて送信

    • メールにてご相談内容をご送信ください。
    • 日程調整のうえ、お電話にて30分程、親御様のご質問にお応えします。
    • 初回のお試し訪問が可能な日程を調整します。
    ※お子様と直接お会いすることが困難な場合は保護者支援をお勧めします。
  • STEP 2

    お試し訪問(お子様60分/親御様60分)

    • コーチがご自宅を訪問いたします。
    • お子様と直接お会いしてお話を伺う中、現状を把握し、信頼関係を築きます。
    • お子様に訪問支援の説明をします。
    • コーチとの相性が合うかどうかを確認してもらいます。
    • お子様とのセッション後、親御様にセッションの内容を報告します。
    • 親御様のご質問にお答えし、ご不明な点を解消します。
    ※ご自宅以外でも可能です。お気軽にご相談ください。
  • STEP 3

    ご入会・訪問支援(120分/回)の開始

    • お試し訪問後、コーチング内容やコーチとの相性などをご確認頂いた後、ご入会・訪問支援の開始となります。
    • ご不明な点などを解消します。
    • 初回のセッション前に心理アセスメントを実施します。
    • 訪問支援(お子様への面談/親御様へのご報告)を実施します。(120分/回)
    • 120分以上の延長も可能です。
  • STEP 4

    5回目以降

    • お子様の状況に応じて、継続支援も可能です。