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「脱ひきこもり」お役立ちコラム

不登校・ひきこもりの心理③「面倒臭い」との向き合い方(1)

不登校やひきこもりのお子様がよく言う言葉に「面倒臭い」というものがあります。これはもしかすると不登校やひきこもり状態のお子様に限った話ではないかもしれませんが、何をするにしても「面倒臭い」という心理状況では、ひきこもりからの脱出が難しいのは容易に想像できます。

 

不登校やひきこもりのお子様の心理ステージ(参考コラム:不登校・ひきこもり対策は早めがいい?!)によって、この「面倒臭い」のもつ意味合いも異なってきますが、ここではひきこもり状態の脱出のためにMILESTONEはどのようなアプローチで取り組んでいるのかをご紹介します。(※あくまでもここでは「基本的な姿勢」のご紹介であり、万人に対応するものではなく、実際はこの姿勢をもとにお子様に合わせて個別化しておりますので、ご参考までにお読みください。)

 

何をするのも「面倒臭い」・・・。この心理状況の不登校やひきこもりのお子様に対して、MILESTONEはモチベーションの源となる「強み」を特定することで対応します。なぜなら「強み」を見出すことが出来れば、今は「面倒臭い」と「表面上」は言っているお子様でも、何をすることが好きなのか、何をすることが嫌いなのか、何をすることがモチベーションに繋がるのかが、米国の研究により明らかになっているのです。このMILESTONEの「強み」アプローチを掘り下げる前に、少しだけ従来の不登校・ひきこもり支援のアプローチを見てみましょう。

 

従来の不登校・ひきこもり支援の典型的なアプローチは、「行動や習慣を変えれば、ひきこもりから脱出できる」というものでした。朝起きるのが面倒臭いなら、寝る時間を早くする。ゲーム時間が長すぎるなら、短くする。このようにこれまでのだらけた生活を規制していけば、ひきこもり状態から脱出できるというものでした。確かに睡眠療法など、特に不登校のお子様は睡眠障害による不登校になるケースも多く、関西の方では睡眠の授業を学校に導入したところ不登校のケースが減ったという報告もあり、効果的なケースも多々あります。おそらく心療内科などにお子様を連れていくとこのような指導を受けたというご経験をされた方もいらっしゃるかと思います。MILESTONEもこのアプローチに賛成です。人の心理、特に「意思」というものはあまり当てにならないため、ある意味、「型」から入ることは重要かもしれません。

 

しかし、この行動規制をすることでひきこもりからの脱出を試みるアプローチには、一点考慮しなければならない点があります。それは「ひきこもり状態からの脱出がお子様本人にとって重要だと思っている」という、そもそもの前提があった上でのお話だということです。お子様がひきこもり状態からの脱出は重要だと感じている、だけどついつい「面倒臭い」と思ってしまいその状態から抜け出せないという場合には、行動規制は非常に有効だと思います。

 

しかしながら、「もう考えるのも面倒臭い。今の状態のままで良い訳ではないけど、もうどうでもいい」と半ば無気力状態になっている不登校・引きこもりのお子様に対して、この行動規制によるアプローチは、そもそもその規制はただの不快なものでしかないため、実行しない、もしくは長続きしないという結末になることも多いのが現状です。「早く寝なさい」と言ってそれを素直に聞いてくれる関係性がご家庭内にあれば、そもそも第三者の支援は必要ないでしょう。

 

この不快なものと対峙した際に湧き起る「面倒臭い」という心理、もしかすると不登校やひきこもりのお子様は「行動すること」→「不快なこと」→「面倒臭い」→「行動規制」→「結局やらない」という心理的プロセスを歩んでいるかもしれません。この一連の心理プロセスの中で行動を強制されても、「何のために不快なものと向き合う必要があるのか」が未解決のままなのです。

 

MILESTONEでは、行動したくなる「動機」を高めることがひきこもり状態から脱出する上で最も重要だと考えています。

 

「行動したくなる動機を高める」→「行動すること」→「不快なことだけど・・・」→「行動規制」→「ちょっと試してみる」

 

ひきこもり脱出のために従来の支援と同じ「行動規制」をするにしても、「行動したい」というモチベーションが高い状態でしていくのと低い状態でしていくのでは、その後の継続性や自己肯定感に雲泥の差が出来てきます。MILESTONEは「面倒臭い」とお子様の口からこの言葉を聴くたびに、「不快なこと」と取り組む上での「エンジン」となる「強み」を探っていきます。

 

次回は「強み」と「モチベーション」の関係について考えながら、具体的な「面倒臭い」という心理状態との向き合い方を見ていきます。