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脱ひきこもり体験談


脱ひきこもり体験談

「ポジティブサイコロジー」を実践したE君の場合

「共感性」を活かしたD君の場合

「個別化」を活かしたC君の場合

「問題解決力」を活かしたB君の場合

「巻き込み力」を活かしたA君の場合

「個別化」を活かしたC君の場合

C君(17歳/男性:都内在住)


【プログラム参加モニタリング期間】

・2017年3月~5月

【背 景】
中高一貫の私学に在学する17歳。高校1年9月に部活の人間関係がきっかけで不登校に。高校1年が終わった頃にプログラム参加。内気な性格であり、顔を見て話すことができない状態。普段はネットゲームを夜中にし、日中は部屋にこもっているので何をしているのかわからない。夕食のみ家族と共に過ごすが、会話はそこまでない。父親は担任赴任で家におらず、母親、弟、妹と四人暮らし。外出は、先生との面談と精神疾患がないかどうかを診断してもらう心療内科に一度行ったのみ。


【1ヶ月目:信頼関係づくり】

訪問面談ではC君と人間関係を築くことに専念。学校の話はあまりせず、C君の好きなゲームの話を聴きながら、彼の強みを見出していく。親御様にはMILESTONEが行うアプローチにご理解を頂くためにポジティブサイコロジーのお話を中心に、お子さんの不登校によりネガティブに陥りがちな気持ちをコントロールするエクササイズを紹介。


【C君本人】
はじめてパートナーの先生と会ったのは、学校での三者面談が終わった帰りで、親と学校近くのカフェで会いました。その時はパートナーの先生と母親のみが話している横で聞いていただけだったけど、なんか信頼できそうと思いました。「強み」を見出してくれるという話だったので、自分もどんな強みがあるのか、知りたかったです。


【母親】
去年の9月から学校に行かなくなり、もう半年も経ってしまい、そろそろどうにかしないとと思っていた時、ネットでMILESTONEのことを知りました。色んな脱不登校、脱ひきこもりの支援団体のサイトをみたのですが、なんだかどれも暗く、「強み」にフォーカスというのがいいなと感じました。このまま不登校が続くと本当に若さが勿体ないですよね。来年高校3年で進路のこともあるし、主人が傍にいないので相談相手もいなかったので、わずかな希望を胸にお願いしました。


【パートナー】
最初、メールでは学校で何かがあり、半年くらい引きこもっているということのみ聞いていたのですが、初めてカフェで会った時、お母さんの息子さん本人に対する期待やプレッシャーが相当強かったんですよね。なんかC君、萎縮しちゃっているように見えて。今だから言えますが(笑) 初回の訪問でC君に会った時、「ぶっちゃけ、お母さんからのプレッシャー、すごくない?」ってコソコソ話をするように本人に聞いたら、苦笑いしていました。(笑)やっぱり。(笑) お母さんもお父さんが普段いらっしゃられない中、自分がしっかりしないと、と必要以上に気負いされていたのかもしれません。C君との面談は、もともと内気な性格もあるので、1ヶ月目は彼の好きなネットゲームの話を聴きながら、信頼関係を構築することに専念しました。もちろん、強みも見出しながらですが。


【2ヶ月目:「未来」への作戦会議】

C君が将来どのような人生を歩みたいのか?目標を定める期間。具体的な目標を設定し、これまでの会話でパートナーが見出したC君の「強み」の話をする。また客観的な強み診断テストを受けてもらい、C君の「強み」を洗い出す。親御様には継続して感情コントロールのエクササイズをしてもらい、B君の心境を共有することで安心感を抱いてもらう。


【C君本人】
アメリカで開発された強み診断テストを30分くらいかけてやり、その結果、自分の強みは「個別化」と「戦略性」が出ました。先生に説明してもらったら、個別化は一人ひとりの違いや個性が自然とわかること、戦略性は先読みして色んな作戦や代案が考えられることだと伺いました。これが僕の「強み」なのかな?と思ったけど、先生にこれまで話したゲームの内容と関連づけてくれたんです。対戦相手によって適切な武器を瞬時に選ぶことが好きでうまかったり、「相手がここに隠れているから、こう攻めよう」といつも考えていたり。確かにそうだと思いました。先生が、ゲームで鍛えたこの強みはリアルの世界にも使えるから、これを使って次の一歩、踏み出そうよって言ってくれ、初めて将来のことを考えるようになりました。


【母親】
先生から、もしかしたら私からのプレッシャーが息子に相当重くのしかかっているかもしれませんと言われた時、そんなはずはと否定したのですが、先生が帰られた後、振り返ってみると確かにそうかもと思い当たる節がありました。この3ヶ月はとにかく先生の言うことに従おうと決めていたので、実際に紹介してくださったエクササイズを私もやり、自分を客観的に見る練習をしました。最初はうまく出来ませんでしたが、やり続ける中、自分が息子に言うべきことと言わなくてもいいことの区別ができるようになる実感がありました。


【パートナー】
転機は5回目の面談でした。前回の面談で自分の「強み」に気づいたからなのか、C君の方から今後のことについて話してきたんです。もう今の学校には戻りたくないこと、そして転校してやり直したいということを。また将来、ゲームを開発したりする仕事に就きたいから大学は行きたいと言ってきました。そのことをお母さんに伝えると、本人が望むのであればということで、いくつか通学ができる転校先を探してもらいました。そして面談の内容も、どのように次の学校でうまく馴染めるか?ストレスと共に同居できるか?について作戦会議を始めるようになったんです。とにかく学校を変えたいと言ってきた日以来、表情が明るくなりましたね。


【3ヶ月目:「脱ひきこもり」の実践】


C君が自分の「強み」を実践し、目標を達成していく期間。パートナーはC君の強みを活かして具体的なアクション・プランを作成していく。


【C君本人】
実際、転校して、新しい学校に通い始めることになったけど、とても緊張しました。学校も電車で1時間かかるし、途中からクラスに入るわけだし。どうやって初対面の人に話をかけていいのかもわからないし。でも先生からアドバイスもらって、「個別化」の強みがある人は、一人ひとりのユニークさに気がついたり、それを面白いと感じることができるから、とにかく最初の1ヶ月は人と話さず、観察するように言われました。話しかけちゃダメって言われたんです。(笑) 観察すれば誰と気が合いそうかもわかってくるからって。あと休み時間とか一人ぼっちになっても平気なように、スマホをいじっているふりをしようとか、かなり変なアドバイスをもらいました。実際に転校後、その2点を意識してやると、人の個性がわかって、あの人だったら話しかけることできるかもとわかってきました。転校後すぐは学校に行けたり行けなかったりだったけど、2週間後くらいから友達が出来はじめて、ホッとしました。今は学校に馴染んで、引きこもっていた時よりも楽しく生活できています。


【母親】
転校してすぐの時、週に2回だけ行けましたが、やっぱり行かない日もあって、高い入学金払ったのにとイライラしていました。でも先生から「長期間不登校、ひきこもりが続いていて、いきなり週5日最初から行ける子なんていませんよ。」と言われ、見守ろうと思ったんです。転校後も先生が家に来てくれて、ケアをしてくれるので安心できました。先生がおっしゃられた通り、1ヶ月後には行く回数も増えて、学校にも馴染めたようでした。今後、私自身も客観的に自分を見られるように、そして息子の将来を見守っていきたいです。


【パートナー】
「転校」や「転職」など、環境を変えることはチャンスでもあり、リスクを伴います。ですからC君のケースは特に慎重に進めたかったです。でも彼には「個別化」という強みがありました。ゲームで対戦相手によって適切な武器を瞬時に選べるように、彼も「新しい学校のクラスメイト」という対戦相手の特性を知ることができれば、うまくいくのでは?と作戦を立て、人間観察を徹底的にするように促しました。だから自分から話しかけるなと。(笑) 彼、それを実践してくれたんですよね。そしたら気が合いそうな友達も見つけることができて、新しい学校の中に居場所を自分で作ることができたんです。一度、面談の時にC君が真剣な表情で、「先生、すいません。昨日、学校でクラスメイトから話しかけられて、答えてしまいました。」って。(笑) いやいや、そこは話して大丈夫だから。(笑) かわいいんですよね。(笑) 彼とのセッションは転校後もフォローアップさせてもらいましたが、問題なく今も学校に通学できているようです。内気な性格でも、C君らしく生きればいいんですよ。人は変わらなくていい、ということをC君から学んだ気がします。

脱ひきこもり体験談

「ポジティブサイコロジー」を実践したE君の場合

「共感性」を活かしたD君の場合

「個別化」を活かしたC君の場合

「問題解決力」を活かしたB君の場合

「巻き込み力」を活かしたA君の場合