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不登校・ひきこもりの心理的な苦痛

不登校・ひきこもりの心理的苦痛と対処法

不登校のお子様やひきこもりの若者の心理とは一体どのようなものでしょうか?

いつも傍にいる親御様にはあまり話さないけれど、「どこか苦しそう」と思われた時もないでしょうか?

このコラムでは、不登校や若者ひきこもりのお子様が感じる心理的な状況について、場面別(自分の部屋・親の前・学校)にお伝えします。

最後に従来のカウンセリングとは異なる不登校・ひきこもり脱出に向けてのMILESTONEのアプローチをご紹介します。

勿論、個人差はございますのでご参考までにお読みください。

 

自分の部屋(一人でいる場合)

☑ 「自分はダメだ」という「自己嫌悪」
☑ 「遅れをとってしまっている」という「劣等感」

 

不登校・ひきこもりのお子様が部屋にいる時、ゲームをしたり、寝たりしていることがよくあります。

この光景をみると「ただ怠惰な生活を送っているだけ」のように映ってしまうのも仕方ありません。

しかし、その内的な心理は外的な行動とは少々異なる心理である場合が往々にしてあるのです。

私達がよく不登校やひきこもりのお子様に心理的な側面を伺う際、十中八九、YESの返答をもらえる質問が2つあります。

それは、「もしかしたら、一人で部屋にいる時、『自分はダメだ』って思っていない?」「『遅れをとってしまっている』と思っていない?」という質問です。

「小学校-中学校-高校-大学-就職-(終身雇用)-退職」*という1本の「レール」が(心理的に)敷かれている日本社会では、このレールからはみ出て、不登校やひきこもりになった場合、「負け組」や「遅れ」と本人も周りも捉えてしまいます。

ただ怠惰な生活を送っているようには見える不登校やひきこもりのお子様でも、心理的には「自分はダメだ」という「自己嫌悪」や「遅れをとってしまっている」という「劣等感」を持ちながら生活しているケースが多々あるのです。

「自己嫌悪」や「劣等感」はジャンクフードが身体の健康を蝕むように、徐々に周りには見えない形で心理的な健康を蝕んでいきます。

 

*「終身雇用制度」が既に無くなった現在、このレールはもはや「神話」だと私達は考えています。学校関係者や保護者の方は、このレールになんとしても乗せなければと焦り、‟お子様のことを想って” 必死に努力されますが、それが逆に不登校やひきこもりのお子様の「自己嫌悪」や「劣等感」という心理を強化させているケースがよくあります。

 

親の前

☑ こんなになってしまったのは親のせいだ(犠牲者意識)

☑ こんなにしてくれているのに申し訳ない(罪悪感)

 

不登校・ひきこもりのお子様がどのような背景で今の状態になったかは勿論人それぞれですので、一概に「親の前では〇〇という心理です。」と断言することはできませんが、不登校やひきこもりのお子様の本音を伺う中で、特にフラッグを立てたい心理状況が2つあります。

それは、「こうなってしまったのは全て親のせいだ」という「犠牲者意識」と「こんなに親からしてもらっているのに申し訳ない」という「罪悪感」です。

前者の心理の場合、よく不登校やひきこもり状態のお子様から直接親御さんに言い放つ場合が多いです。親子間が不仲で喧嘩ばかりが絶えなかったお子様や無理矢理、中学受験をさせて、自分の意にそぐわない学校に行き、不登校になったお子様、もしくは親御様の仰ることに従って生きてきて、社会に出てうまくいかなくなり、引きこもりになってしまったお子様に、「自分は犠牲者だ」と思っている不登校や引きこもりのお子様が多い印象を受けています。

次に、「親御様に申し訳ない」と思ってしまっている「罪悪感」も不登校やひきこもりのお子様の心理状況でフラッグを立てたいものです。「これまで自分の世話をしてくれたり、不登校や引きこもりになって様々なことをしてくれているのに変わらない自分がいる・・・」 大人しいお子様や権威的な親御様をもつ不登校やひきこもりのお子様からこのような心理状況を伺うことがあります。 そのような罪悪感をもっているお子様に対して、「そんなに親子関係なんてビジネスじゃないんだから」と考えられる親御様の場合、お子様ご本人が勝手に「自分は罪深い」と思い込んでしまっていることがあります。もしこのような場合でしたら、是非、その誤解を解くべく親御様が思っていることを言葉にして伝えてあげて頂きたいと思います。

一方、「いくらかかっていると思っているんだ!」と感情のまま、不登校やひきこもりの状態のお子様に怒鳴りつける親御様もいらっしゃいます。もしこのようなコメントを言われ続けると不登校やひきこもりのお子様の心理が「罪悪感」となってしまうのも無理はありません。

「罪悪感」という心理が、不登校や引きこもりのお子様の不登校・ひきこもり脱出に向けた行動の手助けになるのであれば、親御様にはそのままの「考え方」でい続けてほしいのですが、実際はそうではないことを親御様がいつ気付けるかが一つのキーポイントとなるかもしれません。

 

学校・職場に行く前

☑ 「友達や同僚になんて言われるかな」という「不安」

☑ 「今まで何していたの?と聞かれたらなんて答えようか」という「不安」

☑ 「居場所がなかったらどうしよう」という「恐怖」

 

若者ひきこもりの場合、学校を卒業してそのまま何もしていない方や一度退職をされた後に何もせずそのままという状況が多いため、「職場に行く前」というよりも「社会に出る前」という場面の方が適切かもしれませんが、これから学校に戻ろうとする不登校のお子様やこれから社会に出ようというひきこもりの若者がどのような心理状況かというと、よく耳にするのが「人間関係」に関する「不安」と「恐怖」が挙げられます。「友達になんて言われるかな」「今まで何していたの?と聞かれたらどうしよう」「居場所がなかったらどうしよう」「もう置いていかれているかも」・・・。

 

このように、不登校・ひきこもり脱出のために次に進もうという心理状況になっている不登校やひきこもりのお子様は、未知の世界に対する「不安」や「恐怖」に駆られてやはり踏み出せないという状況がよくあります。このような場合、十中八九、不登校のお子様やひきこもりの若者は、実際に居場所がない光景や友達に問いただされているような光景を、映像として見ています。思考(言葉)が作り出したバーチャルな世界を映像として見て、まだ経験していないリアルの世界と区別が出来なくなっている状況が往々にしてあるのです。この「不安」や「恐怖」という心理を乗り越えるやり方は様々な心理療法やエクササイズがありますが、以下、MILESTONEの不登校・ひきこもりのお子様に対する脱不登校・ひきこもり脱出のためのアプローチ方法を紹介します。

 

「思考」や「感情」と戦わない。

MILESTONEでは、不登校やひきこもりのお子様の「自己嫌悪」や「劣等感」という心理的苦痛に対して、お子様ご本人が気づいていない「強み」にフォーカスすることで解消していきます。お子様が狭い視野で同世代の人と比べ、自分の「弱み」しか見ていないことが多いため、本来備わる「強み」に気付かせることが不登校・ひきこもり脱出の重要なカギとなっていきます。どのように「強み」を見つけるかは、お子様が時間も忘れて没頭していることを丁寧に見ていく中で、必ず共通するものを見出すことができます。是非、幼少期からの出来事を丁寧に振り返ってみてください。

 

不登校やひきこもりのお子様が抱く親御様への「犠牲者意識」や「罪悪感」という心理的苦痛に関して、ここはトリッキーですが、逆に親御様のお子様への対応の仕方に変化を及ぼし、解消していきます。いずれの場合も、しっかりお子様本人と向き合ってお話する機会をもつ必要がありますが、そのコツについてはご相談頂ければと思います。

それでは、多くの不登校やひきこもりのお子様が抱く「不安」や「恐怖」という心理的苦痛に対してはいかがでしょうか?従来のカウンセリングでは、「病気を治す」という「病理モデル」の発想により、この「不安」と「恐怖」という心理的苦痛を無くすことが目標となっています。(参照:心理学の歴史)人を庭で例えると、「雑草」を抜く作業です。

MILESTONEのアプローチは、この「不安」や「恐怖」という心理的苦痛(雑草)を抜くことを目標にしていません。そうではなく、「不安」や「恐怖」がたとえあったとしても、それに囚われないようにしていきます。庭で例えると、「雑草」を「抜く」のではなく、「ならす」という感覚でしょうか。自分自身の「思考」や「不安」・「恐怖」という「感情」を客観的に観察できる練習をするのです。

 

本来、「思考」や「感情」は雲のように湧き起って流れていくものです。「不安」や「恐怖」という心理的苦痛を感じている時、「自分」と「思考・感情」が一体になってしまっているケースが往々にしてあります。そして「不安」や「恐怖」を感じないようにとそれらの「思考・感情」と戦い続けていることが多いのです。「不安」や「恐怖」を感じないように感じないようにすればするほど、「不安」や「恐怖」が増してしまう、そんなご経験ありませんか。実はこれらの「思考・感情」とは戦わない方がよいのです。

MILESTONEではこの「思考・感情」と「自分」を切り離し、客観的に「今自分が何を考えているのか?どう感じているのか?」を観察できるようなエクササイズを行っていきます。「こうなったらどうしよう・・・」ではなく、「今、自分は不安に感じているな」と客観的に自分の「思考・感情」に気付けるようなトレーニングを行うことで、それらの「思考・感情」に囚われないようにしていきます。なぜなら本来、「思考・感情」は雲のように湧き起って流れていくものだからです。

 

心理的苦痛と戦うのではなく、それを眺める練習を積めば積むほど「雑草があってもいい」という考え方に変わってきます。

このやり方をマスターし、「強み」を理解し、活かし始めた不登校・ひきこもりのお子様は、「不安」や「恐怖」がありながらも、自らの意思で前に進み出し、短期間で不登校・ひきこもり脱出をしていきます。その姿を見るたびに、彼らに畏敬の念を抱くのです。

心理的苦痛は戦うのではなく、眺める。ぜひ、心掛けてみてください。

 

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