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高校2年時に退学して引きこもっていた男の子が、自分の「強み」を自覚し、高卒認定に向けて塾に通い出したケース

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L君(16歳/男性:東京都在住)は13歳の時、教室内で過呼吸を起こし、パニック発作により欠席と早退を繰り返していましたが、中学2年の半ば頃から不登校になり、その代わりにフリースクールに通い始めていました。しかし、そこでの登校も困難になり、ひきこもりの状態となっていました。15歳の時、もう一度人生をやり直そうと新たな気持ちで通信制高校に入学しましたが、そこでも登校できない状態が続き、最終的に、高校を中退していました。「普通だったら学校に行っている時間なのに自分は何をしているんだろう」と自分を責め、退学後は人目が気になり、一人で外出することが困難になりました。家では自己嫌悪に陥りやすく、高卒認定合格を目標とするもなかなか勉強に手がつかない状態が続いていました。将来についても前向きになれず、今後どうすればいいかわからないといった状況の時、私は彼に出会いました。

 

彼は人混みの中で周囲の人が気になり、過呼吸になりやすく、また中退をしてしまった過去への後悔という明かな「雑草」がありました。一方、その「雑草」ばかりを見て、自分のプラス面に関してはほとんど認識していない状態だったのです。過呼吸になる時、いつも気づいた時には不安レベルが80%くらいになっていて時すでに遅し。すぐに120%にいってしまい過呼吸を起こしてしまうというのです。そこで、まずは彼にマインドフルネスを教えて、自分の思考や感情に気づきやすくする練習を始めました。一方、それだけだと「雑草」をならすことができるようになっても、彼の「花」は咲いてきませんので、強みアセスメントを受けてもらい、自分の「強み」の部分の認識をしていきました。

 

驚いたことに、その結果、彼の「特長的な強み」として挙がったのは「社会的知性」「親切心」「感謝」という人間関係を構築する上で役に立つ「強み」でした。また「思慮深さ」という「強み」も「特長的な強み」でした。私は話を伺っていくと、実は小学生の時、生徒会の会長をしていたというのです。我の強い子達が多かった生徒会でそれぞれの個性に合わせながら接し、最終的な意見をまとめたりしていたとのこと。過去にうまくいっていた時は「社会的知性」を最適に活かせていた時だったのです。一方、中学の時、教室内で過呼吸になった時は、他の人からどう見られているかが気になり過ぎた時や、他の人の気持ちを慮りすぎ、自分がその人の分まで責任を担ってやっていた時になったとのこと。つまり、その状況においては「社会的知性」を使い過ぎてしまっていたのです。彼にとって、これまで小学生の時の生徒会での成功体験と中学時の過呼吸は全く異なる出来事として理解しており、これまで小学校の時はよかったけど、中学の時のネガティブな経験で全て黒に塗られてしまったと捉えていました。しかし、自分の強みである「社会的知性」という観点から見た時に、それぞれの経験はどのように「社会的知性」が現れたかの違いであり、彼の中で1つのストーリーとして繋がったのです。また、今の独りでいるひきこもりの状態は「親切心」や「社会的知性」、「感謝」といった人間関係を構築する際に活きる「強み」を使う機会が極端に制限されており、ほとんど使えない状態でした。それらの「強み」こそが実は本来の彼を表すものなのに、ひきこもりの状態はまさに「陸に上がった魚」のような状態だったのです。

 

彼はこの「強み」の観点から捉えた自分自身の状態について、とても腑に落ちたようで、「自分らしさ」を取り戻すために、これらの「特長的の強み」を最適に活かしていくことが次の道に繋がるのではないかと考え始めました。けれども、いきなり初対面の人達の中に入るのはハードルが高すぎるため、彼はまず、家族に対して、「親切心」と「感謝」を活かすことを計画し、お母さんが普段やっている家事を手伝ったり、また1日の終わりに今日1日で感謝できたことを書き続けていきました。また、週に1回、親御さんと外出する時は電車で席を譲ってもらった時や、お年寄りの方が途中で乗ってきて自分が席を譲る時など、「親切心」や「感謝」を使っていると自覚する等、自分の「強み」を活かしているという感覚を大事にしていくことに取り組みました。またマインドフルネスの練習を重ね、過呼吸になる前の不安レベルが40%くらいで気づけるようになり、それ以上、不安レベルが高まりそうであれば、駅でも人混みが過ぎてから動き出したり、少し休憩する等、「思慮深さ」を活かしはじめ、過呼吸になる頻度も著しく減少しました。

 

その後、彼は高卒認定試験のために不登校生を対象にした個別指導塾に週1回から通い始め、徐々にその頻度を増やしていきました。個別指導の先生とのやりとりでも、まさに生徒会メンバーに対応した時のように「社会的知性」を活かすことができたようです。彼は今、高卒認定試験に向かって、一日一日の充実感を大切にしながら、しっかりと前を向いて歩いています。彼の人間関係に関する「花」の部分は、きっと彼の周りにいる人たちを癒していく救いの「花」となるでしょう。

 

松隈 信一郎(医学博士/公認心理師)

福岡県出身。慶應義塾大学大学院医学研究科博士課程にて幸福感や強み等、人間のプラス面を科学するポジティブサイコロジーを研究。在学中より従来のカウンセリングではない、ポジティブサイコロジーによる不登校・ひきこもり支援の可能性を見出す。その後、一般社団法人ストレングス協会を設立。10代、20代の若者に特化した訪問支援と教員・保護者へのポジティブサイコロジーの教育を通して、世界中の青年が希望をもてる社会の実現に向けて活動を続ける。著書に『「強み」の見出し方』(「月刊精神科」2017年7月号)等。

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