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「脱ひきこもり」お役立ちコラム

親だけではどうしようもない時のコツ

不登校やひきこもりのお子様をもつ親御様からよくご相談頂く内容で、「本人にどのように言ったら会ってくれるか?」というものがあります。特に10代半ばから20代の不登校やひきこもりのお子様でお悩みの親御様からこのようなご質問を頂く際、親御様といたしましても「もう親が言っても聞く年頃じゃないし、第三者の人が必要だと思っているけど、どのように紹介したらいいか・・・」とお悩みになられている方も多いようです。お子様と少しでも会話が出来る状態であり、もしこのようなケースでお悩みの場合、MILESTONEとしては、以下のようにお声がけされるとうまくいくケースが多いようです。ポイントは3つです。

 

1.「カウンセラー」ではなく、「アドバイザー」

 

欧米圏以外の国では文化的な背景からか、「カウンセリングに行くこと」に対して敷居が高いことにお気づきの方もいらっしゃるのではないでしょうか?不登校やひきこもりのお子様に限らず、大人でも「精神科」や「心療内科」、「カウンセリング」に通っているということを知られたくないという風潮が強くあります。勿論、私達、MILESTONEも幻覚が見える、幻聴が聞えるなど、明らかに身体症状に現れている場合、医療機関に先ずご相談頂きたいと思っておりますが、お子様ご本人からすると「カウンセラーに会う」ということは「自分の中に何か悪いものがある」ことを認める行為にもなるのです。親御様は「早く治してもらいたい」というお気持ちがあるのですが、実は本人に伝わっているメッセージは「あなたはどこか悪い」というメッセージであったりするのです。ですから、「カウンセリング」という言葉が伴うネガティブな印象に、お子様は拒否をすることもしばしばあります。

 

MILESTONEはホームページにも記載がある通り、医療機関ではありませんし、また従来のカウンセリングとは異なるポジティブサイコロジーという心理学の理論を応用した手法で支援をしております。そのため、カウンセリングというよりも、コーチングや作戦会議に近いイメージであり、お子様には「アドバイザー」という名称でご案内して頂くように推奨しています。不思議なことに「アドバイザー」には「カウンセリング」がもつネガティブなイメージがないため、お会いできるお子様が多いように伺っています。因みに「アドバイザー」という言葉は、実際にご入会されて関わったお子様、親御様から名づけられた言葉で、なるほど、私達はそのように映っているのだなと思った次第です。

 

2.目先のことよりも、もっと大きく「自分の人生」にフォーカス

 

特に不登校のケースで多いのですが、「明日は学校に行くの?」「行くと言ったのになんで行かないの?!」という親御様のご発言をよく伺いますが、この声かけの残念なところは、「明日学校に行く」という目先のことだけに囚われ、知らず知らずのうちにお子様を問い詰めてしまっているところです。例えば、会社でも上司が伸び悩んでいる部下に「明日は出来るのか?」「なぜ出来ると言ったのに出来ていないんだ?!」と厳しく問い詰めている光景を想像すると、部下が行動を起こしたくなるような発言ではないことは、客観的に見れば、ご理解頂けると思います。ではこの上司はどのようにお子様に声がけをした方がいいと思いますか?例えば、このような言葉がけはいかがでしょうか?

 

「ちょっとこの件、出来た出来なかったはともかく、もうちょっと長い目で見て自分の人生をどう生きたいか、ちょっと話してみない?」

 

いかがでしょうか?「ちょとこの上司と話してもいいかな?」「ひょっとしたら自分のこと、本当にケアしてくれているのかも」と思いやすい発言ではないでしょうか?ここでのポイントは、目先のことは一端、横に置くことです。今は不登校やひきこもりでもよいので、もっと大きく、「長い人生」を見ての発言の方が、お子様の中にゆとりが生まれます。MILESTONEでは、親御様に「学校に行くとか行かないとかどちらでもいいから、もっと長い将来を見た時、何か作戦あるの?」(十中八九、ないと返ってきますが。)「だったら、将来に関してアドバイスしてくれる人がいるから」と親御様に聞いてもらうように推奨しています。そちらの方が心を開きやすいからです。また実際に面談では、「健康で生きたら、何歳で死ぬと思う?」「死ぬときに周りの人からどんな人だったって言われたい?」という質問をします。なぜなら、もっと大きな視点から物事を考えた方が、実は次の一歩を見つけるのに非常に役に立つからなんです。

 

3.お子様の味方であることをちゃんと伝える。

 

不登校やひきこもりのお子様にとって、こと「進路」のことが話題になると、親御様を「敵」として見なしていることが多いようです。「学校どうするのよ?」「将来はどうするのよ?」とご心配がゆえにお声がけされる親御様に対して、無言の沈黙を続ける子ども達・・・。本来は味方であるはずの親御様を問い詰めてくる「敵」と見なしてしまう、そんな状況をよく耳にいたします。彼らにとって、「敵」が連れてくる人は皆「敵」となってしまうため、やっぱり会いたくないという気持ちになってしまいます。この状況を避けるために、MILESTONEは親御様に対して、「味方でいてください」とお伝えしています。「アドバイスをくれる人がいるから、一度会ってみない?もし会って嫌だったら私から断るから」とお子様に伝えることで、親御様は「味方」であることが伝わります。そして何よりも安心感を生み出すことが出来るのです。

 

赤ちゃんがハイハイをしたり、様々なチャレンジができるのは、母親の愛情という「安心感」があるからですよね。「安心感」から「行動」は生まれます。「不安・緊張」から「行動」が生まれません。親御様が不登校やひきこもりのお子様の味方であること、ちゃんと本人に伝わっていますか?もし伝わっていない状況であれば、向き合ってお話されてみてはいかがでしょうか?

 

ここでは、親御様の言うことを聞かない不登校やひきこもりのお子様に第三者をご紹介する方法について記載させて頂きました。これが「正解」ではなく、あくまでも一つのご提案として、ご参考にして頂けたらと思います。