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「脱ひきこもり」お役立ちコラム

新学期に向けて親御様が意識すべきこと

特に不登校において、新学期が始まる時に親御様の中では「ゆっくり休んだんだから、新学期からは行けるよね」と暗黙の了解のように思われる方が多くいらっしゃいます。

 

お子様は何も言っていないのに、「新学期から行けるよね」とお話されて、(勝手に)話が進んでいくことがよくありがちです。しかし、人間が行動を変容する上において、5つのステージがあると言われているように、「新学期から行けるよね」はあくまでも「親御様が」思われていることで、不登校の「お子様が」思っていることとは異なる場合がよくあります。

 

このような会話を親御様がされているのを聞いたとき、「おそらく行かないだろうな」と思ってしまうのです。なぜなら、主語が違うので、お子様本人がどう思っているのかまだ分からないので、「なんとも言えない」というのが正直なところです。

 

「ゆっくり休んだ」と感じているかどうか、「新学期から行ける」と思えるかどうか、これはあくまでも主観でしか分からないことであり、相手のレンズを通してでないと理解できないことなのです。ですから、ちょっときつい言い方をすれば、新学期が始まるにあたって、「親御様が」どのように考えられるかはあまり意味がない話であり、「お子様が」どのように考えられているのかの方がより重要です。当たり前の話なのですが、ついついこの点は見落としてしまいがちで、「”親御様が”もう十分休んだんだから、新学期から学校に行ける」と(勝手に)思われ、結局、当日に行かなかった時に、「なんで行けないの!」とお子様に対して、イライラしたり、責めたり、落ち込んだりしてしまうことがよく起きるのです。

 

ですから、新学期を迎えるにあたって、まずお子様の言葉に耳を傾けてあげてほしいなと思います。お子様のレンズを通して世界を見ることで、何か気づかれることがあるかもしれません。ここでご助言させて頂いた内容は、全ての不登校のご家庭に当てはまることではございませんが、何かのご参考になればと願っています。

 

松隈 信一郎

1986年福岡県出身。慶應義塾大学大学院医学研究科博士課程にて、幸福感や強み等、人間のプラス面を科学するポジティブサイコロジーを研究。在学中、知人よりひきこもりの子どもの訪問支援を依頼され、試行錯誤しながら面談を実施していく中、長年ひきこもっていた子達が活力を取り戻し、行動し始めたことから、従来のカウンセリングではない、ポジティブサイコロジーによるひきこもり脱出支援の可能性を見出す。その後、MILESTONEを立ち上げ。10代、20代の若者に特化した訪問支援を通して、世界中の若者たちが人間らしい喜怒哀楽を享受する社会の実現に向けて活動を続ける。日本ポジティブサイコロジー医学会事務局、米国GALLUP社人材開発コンサルタント兼任。