お問い合わせはこちら

「脱ひきこもり」お役立ちコラム

八王子の高校1年生の自殺のニュースを見て

松隈 信一郎(医学博士/公認心理師)

福岡県出身。慶應義塾大学大学院医学研究科博士課程にて幸福感や強み等、人間のプラス面を科学するポジティブサイコロジーを研究。在学中より従来のカウンセリングではない、ポジティブサイコロジーによる不登校・ひきこもり支援の可能性を見出す。その後、一般社団法人ストレングス協会を設立。10代、20代の若者に特化した訪問支援と教員・保護者へのポジティブサイコロジーの教育を通して、世界中の青少年が希望をもてる社会の実現に向けて活動を続ける。著書に『「強み」の見出し方』(「月刊精神科」2017年7月号)等。

 

皆さんだけじゃない

2020年6月8日、東京都八王子市で高校1年生が拳銃で自殺したニュースを見ました。ニュースによると、中学時から不登校で私立の通信制学級に入学、新型コロナウイルスの影響でオンライン授業には出席しており、登校再開した6月にも学校に通っていたとのことでした。こういうニュースを見ると、本当に胸の奥の方が苦しくなる。同じくらい年の子達と関わっている分、この高校1年生の男の子が何を考えていたのか、どんな思いだったのか、考えようとすると、ズシンと重たい、言葉にはならないものに押し潰されそうになる。

 

今回の背景が何も明らかになっていない分、ここで何かを軽々しく語るのは筋違いだと思います。ですから、このニュースに関して、とやかく述べたくありません。一方、このホームページをご覧頂いている不登校やひきこもりのお子様をお持ちの親御様にとっても、この八王子の高校生の自殺のニュースは何かしらの大きな衝撃を受けているのではないかと憶測しています。

 

「まさか」とご不安になったり、動揺されるのは至って自然な感情だと思いますし、今、もたれているその感情も、皆さんだけではありません。誰もが同じ気持ちになっています。ですから、ここは一つ、一息ついて、理性の力を働かせましょう。過度に反応してしまう自分の気持ちを観察して、理性的に行動しましょう。

 

そして、皆さんのお子様にとって、本当に大切なものは何かを、一緒に考えていきましょう。