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「脱ひきこもり」お役立ちコラム

不登校・ひきこもりの原因:中学受験

私たちは不登校やひきこもりのお子様と向き合うとき、「何が原因なのか?」よりも「何がうまくいっているのか?」に注目することから取り掛かりますが、こちらの意図とは裏腹に、お子様や親御様の方から、このような状態になった「原因」についてお話され始めることがあります。

 

その中で、不登校やひきこもりの状態になった背景にある共通点を見出すこともしばしばあります。今回はその不登校の原因としてよく挙げられる共通点をご共有させて頂きます。何かのご参考になれば幸いです。

 

不登校になった様々な原因を親御様から耳にしますが、よくあるケースが中学受験で子どもに無理をさせ、中学に入学して次第に不登校になったというケースです。特に私たちが都内を中心に活動しているからなのでしょうか。中学入学時に私立受験をされたお子様のご相談をよくお伺いします。(もしかすると私自身が九州で生まれ育ち、あまり周りに中学受験をする子どもが少なかったから余計に感じてしまうのかもしれません。)

 

なぜ不登校になった原因として、親御様が「中学受験」を挙げられるかというと、「自分自身の思い通りになるように子育てをしてきてしまったので、無理をさせていたのかも」と仰られることが多いのです。このようなご発言をされる親御様は、ある意味、一周まわってきたのでしょう。「なんで(あなたは)学校に行かないの?」と、いつも不登校やひきこもり状態のお子様のことを責めていたけど、状況は悪化するばかり、心配になりインターネット等で「不登校 原因」などで調べてみると、実は自分が自分の思い通りに子どもを動かそうとしていたことに原因があったのかもと気づき始めた親御様のケースに多いようです。

 

このような親御様の心理状況は、非常にうまくいく方向に進んでいると思うのです。なぜなら、「自分の期待に合わない」のは、我が子と言えども別の人格をもった「他人」であるため当然であり、自分の期待に合わないお子様のどこが悪いのかにフォーカスするのではなく、親御様ご自身が変わらないといけないと気づき始めている証拠だからです。勿論、一概には言えませんが、「不登校やひきこもりの子どもが変わる」から「私が変わる」と主語が変わり、ご自身に矢印を向けられているご家庭は、やはりお子様が自分の人生を歩き始めるまで早いようです。また親御様がご自身に矢印を向けられるため、お子様の悪い部分にフォーカスすることが緩和され、良い側面をみていこうとする姿勢も育まれやすいように思われます。そこから親子間の信頼関係が生まれ、不登校やひきこもり状態のお子様が次のステップへと動きやすくなる、自分の本心を伝えやすくなるといった現象が起きはじめる過程を何度も見てきた私にとって、不登校やひきこもりの原因は特定できませんが、親御様ご自身が変わろうとする姿勢は不登校やひきこもりでお悩みのご家庭にとって、非常に重要な要素なのだろうなと感じさせられます。

 

勿論、不登校やひきこもりになった原因は複合的で特定できませんし、親御様のこれまでの育て方が一概に良い悪いなど、白黒つけられるようなお話ではありません。どのご家庭も良かった側面もあれば、悪かった側面もあり、完璧に白、完璧に黒などありません。ですから、この記事を読まれて、「私が全て悪かった」とも思わないで頂きたいですし、「私が全て悪いっていうの」と憤慨されないで頂きたいと思っています。

 

ただ、私自身、いくつになっても自分自身に矢印を向け、成長し続けたいと思いますし、親御様にも、この不登校やひきこもりという課題を「ご自身の成長の機会」と捉えて、共に成長していきましょうと呼びかけたいと思います。

 

もし、自分も変わっていく必要があると思われる親御様がいらっしゃいましたら、お気軽に「お問合せ」よりご連絡くださいね。

 

松隈 信一郎

1986年福岡県出身。慶應義塾大学大学院医学研究科博士課程にて、幸福感や強み等、人間のプラス面を科学するポジティブサイコロジーを研究。在学中、知人よりひきこもりの子どもの訪問支援を依頼され、試行錯誤しながら面談を実施していく中、長年ひきこもっていた子達が活力を取り戻し、行動し始めたことから、従来のカウンセリングではない、ポジティブサイコロジーによるひきこもり脱出支援の可能性を見出す。その後、MILESTONEを立ち上げ。10代、20代の若者に特化した訪問支援を通して、世界中の若者たちが人間らしい喜怒哀楽を享受する社会の実現に向けて活動を続ける。日本ポジティブサイコロジー医学会事務局、米国GALLUP社人材開発コンサルタント兼任。