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「脱ひきこもり」お役立ちコラム

プログラム(10回)の意図は?

「ひきこもりは時間をかければ治る」という発想がない

<一般的なカウンセリング>

  • 多くのカウンセリングは「1回、話を聞く」が前提
  • 複数回あっても「明確な期間とゴール」は共有されない
  • 本人の「弱み」を治すという「病理モデル」なので時間がかかる
  • だからひきこもり脱出は実現できず、回数ばかり増えて費用も増していく


<脱ひきこもりプログラム(訪問支援)>

  • ポジティブサイコロジーの科学的根拠に基づくカリキュラムを採用
  • 「期間」と「ゴール」を設定した方が、モチベーションが上がる
  • 本人の「強み」を活かす「ストレングス・モデル」であるため、自分らしく結果を出せる
  • だからMILESTONEは10回のプログラムにこだわる

 

よく不登校やひきこもりの専門家の文献に目を通すと「まずは家族相談から始めて時間をかけて・・・」や「対人関係に障害があるため、ゆっくりとコミュニケーション力を養い・・・」など、「時間をかけてゆっくりと苦手なことを克服していく」という類の記載が目に留まります。これは不登校・ひきこもりのお子様のケースや性格にもよることですので一概には言えませんが、MILESTONEは「ひきこもりは時間をかければ脱出できる」という発想がそもそもありません。なぜならこれらのアプローチの前提には従来の臨床心理学という「病気を治す」という考えのもとに成り立っている支援の在り方だからです。病気には「いつまでに治る」という期間はありませんし、経過を見守ることしかできません。またこれまでの対人支援の教育によって「患者の悪い部分を治療しよう」という姿勢が支援者の中でどうしても拭い切れないのです。

 

しかし、ここで皆さんによく考えて頂きたいのですが、ひきこもりでなくとも「自分が苦手なことを克服するというのは誰だって時間がかかる」という事実です。私でも「コミュニケーション力があるかないか」と聞かれたら胸を張れる自信はありませんし、苦手なことを克服するには時間を要します。「ひきこもり」という状況の中、ただでさえ時間がかかる「弱点克服」が唯一のひきこもり脱出における解決策であるという考え方に、一種の矛盾を感じないでしょうか?

 

なぜMILESTONEが「10回のプログラム」にするのかというのは、そもそも前提が過去の臨床心理学をベースにしていないからです。MILESTONEの「脱ひきこもりプログラム(訪問支援)」は近年米国を中心に始まったポジティブサイコロジーという新しい心理学の科学的根拠をベースにカリキュラムを作成しているため、比較的「短期間」でのひきこもり脱出が可能なのです。ポジティブサイコロジーとは人間のプラス面に着眼したサイエンスです。プラス面、つまり本来もっている強みや性分を伸ばした方が弱点克服よりも早いという考えのもと、MILESTONEは支援に当たります。

 

米国ギャラップ社が実施した研究に興味深い報告があります。大学内で速読が得意な学生と平均の学生の2つのグループにさらに速読のコツを教えたところ、元々一分間約90文字ほど読めた平均グループは150文字まで読めるようになったのに対し、得意なグループは約350文字からなんと2,900文字まで読めるようになったのです。

 

コミュニケーションが苦手な子どもにコミュニケーションを教えてひきこもりからの脱出を図ろうとする考えは、利き手でない方の手で一生懸命きれいな字を書かせ、コンテストに入選させようと思っているようなものなのです。MILESTONEは不登校・ひきこもりのお子様の「利き手を使って何ができるか?」を考えます。だからお子様の性分に応じ、結果が出るのが早いのです。

 

また過去のトラウマに関するPTSD (心的外傷後ストレス障害)という言葉を一度は耳にしたことがあるかもしれませんが、ポジティブサイコロジーではPTG(Post Traumatic Growth:心的外傷後成長)という「逆境を通して、人間的に成長し、深みを増す人たち」を指す言葉が存在しているのです。この概念と科学的なエビデンスを知っていると、過去のトラウマに引きずられている人でも、自分が経験しているプロセスをこれまでとは異なるレンズで捉えることができるかもしれませんし、少なくとも従来の臨床心理学の「病理モデル」では、このような発想には至らないのです。その他にも「ゴールを設定した方が、モチベーションが有意に上がる」「強みを毎日使うと自尊感情が有意に高まる」など、ポジティブサイコロジーの科学的なエビデンスがここ十数年で瞬く間に蓄積されてきました。しかし、これらのデータは学問の歴史的観点からみると「ごく最近」であり、翻訳された文献も限られているため、このようなアプローチを知らない支援者やご家庭が多いのが現状なのです。それがゆえに「弱点を克服するのだからゆっくりと時間をかけて」という発想が、知らず知らずのうちにひきこもり支援の「常識」となってしまい、「カリキュラムにする」という発想がこれまで存在しませんでした。人は自分の強みを真に理解すると、一瞬で変われるものです。これまでの延長線上にない、新しいアプローチにより、MILESTONEは10回のプログラムを実施します。