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「脱ひきこもり」お役立ちコラム

【本の紹介】『〇に近い△を生きる』

このコラムでは、不登校やひきこもりのために書かれた本ではありませんが、不登校やひきこもりのお子様をもつ親御様に非常に重要な気づきを与えてくれる本をご紹介いたします。

 

鎌田實さんの『〇に近い△を生きる 「正論」や「正解」にだまされるな』(ポプラ新書)

 


私、松隈自身、20代半ばで人生に迷っていた時、たまたまこの本に出逢ったのですが、表紙を開き「はじめに」の部分を読んだ瞬間、心にドンドン何か熱いものが流れはじめ、うまく表現できませんが、本当に心の中に光のようなものが差し込んできました。以下、その「はじめに」の部分の抜粋です。

・・・

はじめに

世界一、とは言わないが、とにかく「変」な本をつくってやれと思った。

「がんばれば幸せになれる」を唯一の「正解」として、日本で生きてきた。

ベビーブームの子供だったので、競争が激しかった。

貧乏だったので、がんばって、がんばって生きてきた。

発展途上国の貧しい国の子供達が「ぼく達は幸せ」と、

豊かになった日本の子供達よりも、目を輝かせている光景を見た。

本当に、がんばれば幸せになれるのか。

唯一の「正解」に不信感が芽生えた。



がんばるという「正解」を、日本人が好きなのは知っている。

でも、がんばらないという「別解」もある。

がんばらないというのは、がんばることを否定していない。

相変わらず、がんばらないと言いながら、ぼくは、がんばっている。

がんばったり、がんばらなかったりが大事。

働きすぎのあなたに、「がんばる」いっぺんとうではない、

〇でも☓でもない、〇に近い△の生き方があることに気づいてほしい。



いい子と悪い子。勝ちと負け。

ぼく達は勝手にそれに〇と☓をつけてきた。

〇と☓のレッテルを貼る生き方はお手軽だ。

ぼく達はレッテルを貼るのが好きな動物。

勝ちが〇で負けが☓、本当だろうか。

子育てに苦労しているお父さん、お母さん、気づいてほしい。

勝ちのような負けがあったり、負けのような勝ちがあったりすることを。

「現実」は「正解」を超えている。



〇と☓の発想法は堅苦しくて不自由でおもしろみがない。

〇と☓の間にある無数の△=「別解」に、

限りない自由や魅力を感じる。

〇に近い△の生き方は、柔らかな生き方だ。

このことを理解できない人は、なにをしても成功しないだろう。

組織の中で潰されそうなあなたに、

無数の△の生き方があることに気づいてほしい。



「正解」や「正論」にこだわらなくなると、考え方が自由になることを、

若い人に気づいてほしい。

「正解」に囚われないと、多様な価値観がわかってくるようになる。

他の人の生き方に共感したり、拍手を送ることもできるようになる。

相手を汚い言葉でののしるヘイト・スピーチは、下品だと気づくだろう。

唯一の「正解」を信じる生き方は、時代遅れで窮屈だ。

生きるということは、たくさんの△の中で、

「別解」を探していくということ。

〇に近い△を生きるということは、

「別解力」をつけるということだ。



まだまだ人がやっていない新しい△はいっぱいあるはず。

フロンティアは残っている。

そろそろ、ぼく達はこの国を変えなければならない。

若い人の力で、この国の生き方を変える時期が来ている。

沈んだ空気の中で空気を読み合うのではなく、

子供や若者のために中高年の人は、

空気をかき回したり、空気を入れ替えたりする、勇気を持ってほしい。

がんばれば豊かになれる、という古ぼけた「正解」から離れて、

〇に近い△=「別解」を見つけにいこう。

☓でも〇でもない、無数の新しい△を信じて、生きてみよう。

人生が輝いてくるだろう、きっと。

生きるのがまちがいなく、おもしろくなる。 信じていい。


・・・

この「はじめに」の部分を読み、その場でしばらく立ち尽くしてしまいました。そして、何度もこの部分を読み返しました。

・・・

「現実」は「正解」を超えている・・・。



無数の△=「別解」に、限りない自由や魅力を感じる・・・。



がんばれば豊かになれる、という古ぼけた「正解」から離れて、〇に近い△=「別解」を見つけにいこう・・・。



☓でも〇でもない、無数の新しい△を信じて、生きてみよう・・・。


人生が輝いてくるだろう、きっと・・・。


生きるのがまちがいなく、おもしろくなる・・・。 


信じていい・・・。


信じていい・・・。


信じていい・・・。

 

不登校やひきこもりのお子様と向き合うと、この「△」の考え方が非常に重要であると身に染みて感じています。

 

「現実」は「正解」を超えている。

 

もし「正解」を探している親御様がいらっしゃいましたら、私達と「現実」に向き合い、お子様らしい「別解」を見つけにいきませんか?