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脱ひきこもり体験談


脱ひきこもり体験談

「目標志向」を活かしたGさんの場合

「慎重さ」を活かしたF君の場合

「ポジティブサイコロジー」を実践したE君の場合

「目標志向」を活かしたGさんの場合

Gさん(16歳/女性:埼玉県在住)

【背 景】
私立高校に在学する高校2年生の女子生徒。小学校時から私立に通い、そのままストレートに高校進学。高校1年時の11月頃に不登校になる。原因は不明だが、なかなかベッドから起きてこず、両親も心配になり病院に連れいていくも医学的には問題はなかった。親子間での会話はあるが、学校に行かくなった頃から、「腫物にさわるように」会話が出来なくなっていた。このままでは進級に関わると心配した母親から問い合わせを頂く。両親と小学校の弟と4人暮らし。

 

【1~3回目:信頼関係づくり】

Gさんの特性や強みを理解するために、パートナーは小学校や中学校時代で楽しかった時や没頭した時の話を聴く中、信頼関係を構築していく。また「一日の終わりに3つ良いことを書く」というポジティブサイコロジーのエクササイズをやってもらう。親御様にはMILESTONEが行うアプローチにご理解を頂くためにポジティブサイコロジーのお話を中心に、平穏な心が保てる科学的なエクササイズを紹介。

 

【Gさん本人】
これまで小学校から中学校までずっと勉強を頑張ってきたんですが、何か突如、高校生になって打ち込めるものがなくなり、ある種の絶望感を感じていました。将来特にやりたいことは決まってないのですが、なんか大学受験をする意味も分からなく、正直、当時、何を考えていたのか今はよく覚えていません。

【母親】
娘の様子が10月頃から言葉数が少なくなり、「あれ?」と、ちょっと様子を見ていたのですが、学校を休みたいという日が増えていき、とうとう11月半ばから本格的に不登校になりました。病院に連れて行っても異常はなく、様子を見ましょうと言われたのですが、一向に変わる様子もなく、ただただ私の中で焦りや不安ばかりが募っていました。ホームページで色々探し、病名を見ては、これじゃないか、あれじゃないか、と考えていたところ、MILESTONEさんのホームページに行きつきました。何か他のサイトと違うなと思い、娘の了解をもらい、直ぐに来てもらおうと決めました。

 

【パートナー】
Gさんのお母さんからお問い合わせを頂いた時、とにかく絶望的な印象でお話をされていたのですが、実際にGさんとお会いした時、もちろん緊張していたんですが、至ってふつうの女の子だなあって感じで拍子抜けした記憶があります。僕が質問すると、ちゃんと返事しますし、ちゃんと躾されているんだなあと感心してしまうほどでした。でも、Gさん本人からお話を聞くと、先が見えず真っ暗な状態というお話をしてきたんです。これまで受験をずっと頑張ってきたって聞いて、「あっ、これは一度、レールを壊す必要があるな」と。先ずは、彼女の価値観を拡げ、強みにフォーカスしていこうという作戦を立てました。

 

【4~6回目:「未来」への作戦会議】

Gさんが「脱ひきこもり」に向けて具体的な目標を設定し、それに対して自分の「強み」をどう活かせばいいのか作戦を立てていく時期であった。親御様には、ご自身の想いとどのように向き合い、フィルターを通さずにお子様と向き合うエクササイズをやってもらう。

 

【Gさん本人】
たしか面談の初回か2回目だったと思うんですが、先生からまず今の日本社会で何が起きているのかについてお話を聴きました。これまでは終身雇用とか年金とかちゃんとしていたんで生涯安泰の大企業に、そのためには良い大学に、良い高校に、良い中学にと一本のレールがあって、なんとしてでもそのレールの上に乗ろうと生きる時代だったけれど、もう終身雇用も年金制度も崩壊して、ルールが変わったというお話を聴いて、ちょっと衝撃を受けました。これまで小学校受験や中学受験、高校受験と頑張ってきていた分、腑に落ちたというか・・・、でも先生から何かに没頭した体験について聞かれた時、私は真っ先に受験勉強の話をしたんです。こう、目標が定まっている時、私はゾーンに入りやすいかったですし、受験勉強を今振り返ってみると、一生懸命にやって充実していたんです。その時、先生から「目標志向」という強みがあることを聞きました。この強みは一点集中になれる強みで、確かに何か目標が定まると私はいつも達成してきた覚えがあるんです。自分にとっては当たり前だったんですけど、これも「強み」だったんですね。

 

【母親】
先生に数回来てもらう中、娘の表情が柔らかくなっているのを見受けることが多くなりました。元々、私と彼女の会話は多かった方なのですが、去年の暮れ以来、会話をする機会が減っていたんです。でも、リビングに入る時、娘から話かけてくることが増えたんです。たわいもない話が多いのですが、たまに「実は小学校の時、こういう風に感じていたの」とか急に過去のことを話し出すことがあり、当時の本当の気持ちを私に言ってくるようになったんです。当時はそんなことを思っているだなんて全く知りませんでした。娘の心の中で何か変化が起き始めているようでした。私も先生から教えてもらった娘との関わり方を実践していきました。

 

【パートナー】
Gさんには「目標志向」という強みがあったのですが、彼女はその「目標志向」をうまく使いこなせていない状況でした。「目標」を3年後の「大学合格」にしてしまっていたんです。高校1年なのに、もう赤本が置いているんですよ棚に。「やる気でる?」って聞いても、勿論その答えはノーで。(笑)まだ将来何がやりたいのかも決まっていない彼女にとって当然のことでした。また「大学合格」に目標設定したものの、なぜか勝手に「大学入試は失敗しちゃいけない」と思い込んでいたんです。学力が高校に入って伸び悩んでいたため、その現実と理想のギャップに苦しみ、「目標」をなくしていた状況でした。僕はその状況を聴く中、彼女が訪問支援開始前に絶望していた状態は、ひょっとすると「精神疾患」からくるものではなく、「目標志向」を全く使っていない状態、もしくは使い過ぎていた状態だったのではないかと思うようになりました。(参照:「強み」アプローチの科学的根拠) そこで、Gさんと話し合い、「大学」を「将来の目標を設定するために様々な経験をする期間」と再定義し、その「期間」を獲得するためのチケットを得るために、勉強に関して細分化し、「目標」を目の前の課題に設定していきました。そこから早かったですね。(笑)自分なりに何を「目標」にすべきか明確になったんでしょう。「目標志向」が強みの子は、適切な「目標」が設定されたら、そこからは自動装置ロケットのように、自ら進んでいきますから。(笑)

 

【7~10回目:「脱ひきこもり」の実践】

 

Gさんが自分の「強み」を実践し、ひきこもり脱出に向けた目標を達成していく期間。Gさんは適切な「目標」を設定することで自ら動き始め、開始5回目が終わった時点で学校に行きはじめ、残りの訪問を全てフォローアップに切り替える結果となった。

 

【Gさん本人】
先生と大学に行く意味について話し合い、「将来、本当にしたいことを見つけるために様々な経験をする期間」と捉えたことで、なんか肩の荷が下りた感じがしました。うまく言えないんですが、「ちゃんとした目標ができた」って気がして、その目標に振り回されなくなったっていうか、それよりも今、目の前の目標を設定していこうって思えるようになったんです。去年の秋ごろから学校を休むことが多かったので、まずは進級のために、その一点を見て頑張ろうって思うと、なんだか受験のあの時の感覚に戻っていったんです。勉強がだいぶ遅れていたので、学校の先生にはだいぶお世話になっちゃいましたが。(笑)先ずは無事に進級できて何よりです。

 

【母親】
お陰様で2年生に進級でき、一安心しています。2年生になって休むことなく学校に行っているのですが、ちゃんと受験乗り越えられるのかしらってついつい心配になってしまうことも正直ありますが、その心配は彼女の問題ではなく、実は私の問題なんだろうなって最近思うようになってきました。「お母さんは、これまで娘さんのために頑張ってこられたんで、そろそろご自身のために何かされるのはいかがですか?」と先生に言われ、確かにそうですよね。もう彼女も10代後半ですし、何か娘のことを考えないで自分を満たしてあげることも始めたいなって最近思っています。

 

【パートナー】
なんだかんだいって、Gさんはこれまで頑張ってきた分、やっぱりベースの部分の力がありますよね。心が復活するまで、とても早かった印象があります。7回で面談、終わってしまいましたから。(笑)今はフォローアップの期間ですが、このようにこれまで小学校から受験勉強で頑張ってきた子達は、自分の「取扱説明書」をしっかり理解することが出来れば、前に進み出すのが早いですね。Gさんは「目標志向」の使い方をしっかり理解し、学校生活でもうまく調整できているようです。目の前の目標を一つ一つクリアしていき、成長を続けていってほしいですね。応援しています!

脱ひきこもり体験談

「目標志向」を活かしたGさんの場合

「慎重さ」を活かしたF君の場合

「ポジティブサイコロジー」を実践したE君の場合

「共感性」を活かしたD君の場合

「個別化」を活かしたC君の場合

「問題解決力」を活かしたB君の場合

「巻き込み力」を活かしたA君の場合