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「脱ひきこもり」お役立ちコラム

「未来」への作戦会議とは?

「過去」は変えられる


<一般的なカウンセリング>

  • 過去の話から引きこもりの原因(欠陥)を探る
  • 原因はバラバラであるため、分からないことがとても多い
  • だから原因究明はひきこもりの脱出手段にはならない


<脱ひきこもりプログラム(訪問支援)>

  • 「強み」を武器に、まだ見ぬ「未来」に焦点を当てる
  • ディスカッション形式の作戦会議で、未来を一緒につくる
  • だからMILESTONEでは人生を前に進めることができる

 

ここでは2ヶ月目のテーマである【「未来」への作戦会議】について、従来のカウンセリングと異なり、どのような理論のもと実施するのかについて記載します。

 

これまでの支援・相談のアプローチは病理モデル、つまり欠陥部分を診断してそれを治すというアプローチでした。カウンセリングは傾聴が大事とよく耳にしますが、このアプローチを軸にした場合、子どもたちの話を聞いている時や相談を受けている時はいつでも無意識のうちに「この子のどこが原因なのか?」「何が悪いのか?」「どこが欠陥なのか?」を探してしまいがちになります。その欠点や弱み、欠陥部分を探るために、ひきこもりの青少年らの過去の話を聞いていき、原因をつきとめるために診断をしていきます。したがって、社会復帰をするためのカウンセリングも基本的には過去の話がメインになるのです。

 

その子の背景を知るうえで、過去の話を聞くことはとても重要なことです。しかしこの病理モデルではカウンセリング・セッションは往々にして、その目的が原因究明の一点となりがちです。原因を究明し、それを直すことが脱出方法だと親御さんも支援者も思いがちなのです。しかし、不登校・ひきこもりになった理由が「わからない」という子も多くいる現状があります。どれだけその子の過去の話を根掘り葉掘り聞いて、その原因を探し求めようとしたところで何も出てこない可能性もあるのです。

 

また、過去というのはすでに終わった出来事で、目に見えるものではなく、あくまでも頭の中の記憶として残っているだけなのです。過去の記憶というものはそのときそのときの解釈や心理状態によっていくらでも変わります。当初はつらいとしか感じられなかった経験も、十年後に振り返れば「あのことがあったから今の自分がある」と、肯定的に受け止められることはよくあります。このように、過去の経験の受け止め方がそのときそのときの心理状態によっていくらでも変わることは、皆さんも何かしらご経験があることではないでしょうか?そういった意味でも、過去の原因を追究したところで得られる回答というのは極めて不確かなもので、その原因を解決することが唯一の脱出方法だとは思えません。過去は変えられないという視点に立ち、ひきこもり脱出のためにそのトラウマ的出来事がおきた原因を探り、そこを修正することで社会復帰させようというスタンスで支援はしないのです。

 

MILESTONEは逆に、まだ見ぬ「未来」に焦点をおきます。「未来が変われば、過去を変えられる」という信念のもと支援を行います。不登校・ひきこもりの子が今どんな状況にいようとも、その時点をゼロ地点として、強みを武器に「これからどう生きていくか?」という「目標」を設定してディスカッションをしていきます。大まかに言えば、多くの支援団体が行うカウンセリングの相談支援というものよりもむしろ作戦会議のようなイメージです。これまで自分自身でも気づいていなかった強みを持ち札に、どう目の前の出来事に立ち向かっていこうか?どう未来を築いていこうか?というスタンスで一緒に話し合いながら支援を行い、「脱ひきこもり」へと導きます。「導く」というと語弊があり、厳密には「自ずとしていく」ことになります。

 

もちろん未来に重点を置くことは過去の話をしないということではありません。ひきこもりの子や親御さまの思い、そのとりまく環境を理解するために、過去のお話もします。しかし、それは不登校・ひきこもりになってしまった原因を究明・診断するためのものではありません。一人ひとりがどんな思いを抱え、どんな強みをもっているかを探すために過去の話を聞いていくのです。そして、その過去の話から見つけた強みの種をもとに「未来」について話し合います。脱出するために作戦会議を開いていきます。ふたりでいい作戦が思い浮かばなければ同じ境遇の仲間の力も借りながら、作戦を練っていきます。過去の原因を探り修正するのではなく、過去の経験、強みをもとに「未来」を一緒につくっていく。これが「脱ひきこもりプログラム(訪問支援)」の2ヶ月目の在り方であり、ひきこもりからやり直せるポイントです。